“オミクロン”ってなに?

皆さん、こんにちは。12月に入って、冬らしい寒さになってきましたね。

日本における新型コロナウィルスの流行は、8月~10月頃まで続いた第5波の収束以降、小康状態を保っているように見えます。

ここ最近良く聞くコロナ関連の話題は、もっぱらオミクロン変異株についてではないでしょうか。連日テレビのニュースなどで耳にしますが、他の変異株を上書きする勢いで、世界的に流行の兆しが明確になってきました。

日本国内でも感染例が少しずつ見られるようになってきたようですが、オミクロン株の感染力や重症化リスク、ワクチンの効果などについては、まだ具体的なことは何もわからないというのが現状の様です。

良い情報も悪い情報もネットを中心に色々と飛び交っていますが、不確かな情報に踊らされないよう、冷静な対応を心掛けていきたいですね

さて、このオミクロン株、第5波で世界的に流行したデルタ株と同じ様に、新型コロナウィルスの変異株です。ウィルスというのは感染、増殖の過程で非常に変質しやすく、どんなウィルスでも必ず多少の変異が起こるものだそうですが、新型コロナウィルスは感染力や増殖力が高く、その分早いペースで大きな変異が起こるようです。

さてさて、ウィルスのメカニズムや性質についてはまた機会があれば話題にするとして今回のブログでは“オミクロン”の部分に注目してみたいと思います

オミクロンという聞きなれない言葉ですが、これはギリシャ文字です。オミクロンは“ο”と書きます(英語のアルファベットоとの違いが無いのでわかりづらいですね笑)。

当初、新型コロナウィルスの変異株は、最初に発見された国の名前を付けて“イギリス株”や“インド株”などと呼ばれていましたが、地域差別に繋がりかねないということで、WHOがギリシャ文字を当てて呼称することを決めました

ギリシャ文字:①アルファ(α)、②ベータ(β)、③ガンマ(γ)、④デルタ(δ)、⑤イプシロン(ε)、⑥ゼータ(ζ)、⑦イータ(η)、⑧シータ(θ)、⑨イオタ(ι)、⑩カッパ(κ)、⑪ラムダ(λ)、⑫ミュー(μ)、⑬ニュー(ν)、⑭クサイ(ξ)、⑮オミクロン(ο)、⑯パイ(π)、⑰ロー(ρ)、⑱シグマ(σ)、⑲タウ(τ)、⑳ユプシロン(υ)、㉑ファイ(φ)、㉒カイ(χ)、㉓プサイ(ψ)、㉔オメガ(ω)

オミクロンというのは、24あるギリシャ文字のうち、15番目です。ちなみにデルタ(δ)は4番目。

デルタの次にオミクロンが話題になったので、随分文字が飛ばされているようですが、実はあまり話題になっていませんが、デルタとオミクロンの間にも、9個分の変異株があります。さらに、オミクロンの直前の2文字、13番目のニュー(ν)と14番目のクサイ(ξ)は意図的に飛ばされました。ニューは英語のNew(新しい)と同じ音で紛らわしく、クサイ(クスィー)は英語でxiと書き、中国などに同じ表記の姓を持つ人が多いので配慮したとのことです。

ここまででお気付きの通り、ギリシャ文字は24字、あと残り9文字しかありません。

オメガ株まで現れたら、その後の変異株の呼称はどうなるのかというと、どうやら星座の名前を付けることになるようです。

オリオン株”とか“カシオペヤ株”なんて聞くと、なんだか優美で素敵な印象を受けますが、しばらくはあまり星座の名前を聞く機会が無い方が、安心して過ごせるかも知れませんね。

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