追悼 ジュディ・ヒューマンさん

さる3月4日、アメリカの障害者自立生活センターをけん引した人物のひとり、ジュディ・ヒューマンさんがお亡くなりになりました。

あのバイデン大統領から追悼声明が出されたことひとつをとっても、アメリカの障害者運動にとって彼女が、いかに大きな存在であったかがわかると思います。

もちろん彼女は、日本の障害者自立生活運動にとっても多大なる貢献をされた人物です。

特に1983年、ジュディ・ヒューマンさんが、当時のバークレーCIL所長であったマイケル・ウィンターさんらとともに来日し、全国8ヶ所で「日米自立生活セミナー」を開催したことは、日本の自立生活運動に大きな影響を与えた出来事として、いまだに人々に語り継がれています。

当法人の礎(いしづえ)を築いた、当時の静岡障害者自立生活センターの仲間たちも、この歴史的なセミナーが横浜で開催された際に、静岡から一泊二日のツアーを組んで出かけました。

当時、まだ学生であり、自立生活センターに関わりはじめたばかりの私(奥村)も、ボランティアとして、この静岡からのツアーに付き添いました。

まだ「自立生活運動」については右も左もわからない状態でしたが、会場に詰め掛けた多くの観衆の熱気だけは記憶の彼方に焼き付いています。

もちろん、このセミナーを通してアメリカの自立生活運動に間近に触れた静岡の仲間たちが、その後、ますます活動を活性化させたことは言うまでもありません。

最後に、ジュディ・ヒューマンさんの紹介を、アマゾンの著者紹介文より引用させていただきます。

1947年生まれ。障害者運動・自立生活運動の世界的リーダー。1970年代から、多様な障害当事者団体(バークレー自立生活センター、米国障害者協会)、NGO、政府機関での活動を通じ、障害者の人権を前進させる法制度の発展に貢献した。クリントン・オバマ両政権で障害分野の特別アドバイザーを歴任、 また、世界銀行初の「障害と開発」アドバイザーとして、国内外における障害者の権利擁護に尽力した。米国・ワシントンD.C.在住。

〈参考サイト〉

●DPI日本会議

私たちの力を信じて励まし続けてくれたジュディ、ありがとう! ジュディ・ヒューマンがお亡くなりになりました | DPI 日本会議 (dpi-japan.org)

●JIL(全国自立生活センター協議会)

ジュディ・ヒューマンさんを偲んで | JIL (j-il.jp)

●アマゾン書籍

Amazon.co.jp: わたしが人間であるために: 障害者の公民権運動を闘った「私たち」の物語 : ジュディス・ヒューマン, クリステン・ジョイナー, 曽田夏記: 本

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